2019年7月26日(金)から公開中の映画「アルキメデスの大戦」。
この映画は、週刊ヤングマガジンに連載中の人気漫画「アルキメデスの大戦」を実写化したもので、昭和8年(1933年)の日本とアメリカの対立が激化していた時代を舞台に、巨大戦艦・大和の製造を巡っての海軍内の謀略が描かれます。
戦争を題材にした映画であり、あくまで史実を基盤に創作されたフィクションという点、軍艦や大和の戦闘シーンはあまり描かれていない点など、そのあたりに賛否両論あると思います。
そこで今回は、映画「アルキメデスの大戦」の評判や評価を見ていきましょう。
アルキメデスの大戦【映画】の評価は?
アルキメデスの大戦
冒頭から大迫力で一気に引き込まれた。戦闘シーンはとても圧巻で劇場で体感したらと想像しただけで震えが止まらない。予想を遥かに上回る展開でとても奥深くて、ついていくのに必死であっという間の130分だった。会議の言い合いも最高!!早く皆と語り合いたい!!! pic.twitter.com/gNcMYqDaTn
— ゆー。 (@53ayano53) 2019年7月5日
映画「アルキメデスの大戦」は、週刊ヤングマガジンに2015年の52号から連載している同名の漫画が原作で、2019年7月現在は16巻ほど刊行されています。
監督を務めるのは、大ヒット戦争映画「永遠の0」や、鎌倉に住む妖怪の姿を描いた映画「DESTINY 鎌倉ものがたり」を製作した山崎貴さんです。
この物語は、1933年(昭和8年)、欧米と日本の対立が激しくなり軍事拡大の道を歩み始めた日本が舞台で、新世代の海戦のため航空母艦を製造したい戦艦製造反対派と、海軍の伝統を守り大型戦艦を作り軍備を強化したい建造推進派が対立する様が描かれます。
そして、主役の天才数学者・櫂 直(かい ただし)を菅田将暉さんが熱演しています。
映画「アルキメデスの大戦」と既存の戦争映画の違うところは、激しい戦闘シーンやグロデスクなシーンはそこまで描かれない点です。
あくまで内容は、主人公・櫂直が、数学的アプローチから安すぎる建造費の謎を解き明かし、戦艦大和の製造を阻止しようと奮闘する物語となっています。
戦争に関する史実を元にしているため、この手の話は重たくなりがちですが、菅田将暉さんが映画「銀魂」や「帝一の國」のようなリアクションの激しい演技をされていて、田中正二郎を演じる柄本佑さんとのコミカルなやり取りなど、笑えるシーンありカッコいいシーンありのとても見やすい戦争映画となっています。
今まで戦争映画は苦手で見てないという方でも楽しめるのではないでしょうか。
また、数学で闘うというストーリーから、数学苦手だから無理!と拒否反応が出る人もいるかと思いますが、決して知識が必要なわけではないので(あればより楽しめますが)、そう気構えしなくても大丈夫ですよ。
タイトルにもあるアルキメデスの原理とは?
古代ギリシャの数学者であるアルキメデスが発見した「流体(水etc)の中に入った物体(船etc)は、その物体が重さで押しのけている流体の重さと同じ上向きの浮力を受ける」という原理のことです。
もっと簡単に言うと「水より平均密度が小さく作られた船などの物体は、海に沈んでる部分の重さと押しのけた水の重さが同じになると、下から押し返されて(浮力が働いて)沈まなくなり浮いていられるよ」という原理です。
そのため、どれだけ大きな戦艦などを製作しても、水よりも平均密度を小さくすれば、質量と浮力が釣り合って沈まなくなり、水に浮いていられるのです。
話を戻すと、映画「アルキメデスの大戦」は、史実にある通り、戦艦大和が製造されてしまうことも日本が敗北してしまうことも免れることができない事実であり、観客の誰もが知っています。
そのため、主人公たち戦艦製造反対派の敗北で終わるという事実が最初からわかっているという状況からのスタートであり、どのように対抗して、どのように負けてしまうのかが描かれます。
それなのに、結果がわかっていても楽しめる構成と、ハラハラさせられる展開のもっていき方は、とても面白いと思いました。
日本人なら誰もが知っている戦艦大和の製造理由を知った時、戦争の愚かさや大和の魅力を知ると同時に、日本のあり方も考えさせられました。
主人公・櫂直の気持ちにも共感できるのではないでしょうか。
前知識などは特に必要ないので、あまり気構えせずにぜひ劇場でご覧ください^^
アルキメデスの大戦【映画】の評判は?
【本日7月9日(火)21:00~】
日本テレビ系「ザ!世界仰天ニュース」
2時間スペシャル!#菅田将暉 さん #浜辺美波 さん出演!#鶴瓶 さんと一緒に📸皆さんすごく楽しそう!
是非ご覧ください‼️#櫂直#大里社長#鏡子お嬢様#アルキメデスの大戦#仰天ニュース
※予告なく変更となる場合があります pic.twitter.com/RnICXXRxWR— 映画『アルキメデスの大戦』公式 (@archimedes_mov) 2019年7月8日
映画「アルキメデスの大戦」の世間の評判を調べて抜粋してみました。
といった意見がありました。
映画「アルキメデスの大戦」の評価は、男性も女性も共に高評価の傾向にありました。
これは菅田将暉さんや他の俳優目的で観に行った女性の方も、予想外に楽しめたことが後押ししているのかなと思います。
年齢別に見ると、20代から60代まで満遍なく高評価な傾向にあり、全体的には年齢層は高めの印象でした。
菅田将暉さんの演技を絶賛されている方が多く、柄本佑さんとのやり取りが面白かったという意見が多数みられました。
この二人のやり取りがあったから高評価という方も多いのではないでしょうか。
大和描写も絶賛の声が多く、映像に関しては高評価の傾向にありましたが、ストーリーに関しては思ったより地味という声も多数みられました。
また、原作未読で映画を観ている方の方が多い印象でした。
気になる方は、ぜひ映画「アルキメデスの大戦」をご覧ください^^
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アルキメデスの大戦【映画】監督やキャストのコメント
「君はこの船を測りたいとは思わないのか?」
…#ええ全く#櫂直#計測マニア#測らずにはいられない#7月7日7時#実に美しい#七夕の日#櫂直の願い事は#美しいものを測ること⁉️#みなさんの願い事は?#アルキメデスの大戦#7月26日公開 pic.twitter.com/cWikD8bRNC
— 映画『アルキメデスの大戦』公式 (@archimedes_mov) 2019年7月7日
それでは、映画「アルキメデスの大戦」の監督や出演者の映画に対するコメントを見てみましょう。
監督の山崎貴さんは、
戦艦「大和」建造計画を数学の力で阻止出来るのか?
この不可能ミッションに臨む若き天才数学者「櫂直」……
抜群に胸が高鳴るプロットを擁した原作「アルキメデスの大戦」に出会ったとき「これぞ映画だ!」と興奮したのを覚えています。
そしてこの戦艦「大和」が抱えていた問題を考えることは、実は今の日本という国を考えることにつながるのではないかと感じました。
日本を代表する重鎮の方々と、勢いのある若手の面々。
またもや暴走する山崎組のスタッフ達。
この素晴らしい仲間と共にいつも以上に熱い夏を乗り切っていきたいと思います。
「大和」の巨体がスクリーンに蘇るのを楽しみにしていて下さい。
引用:コミック ナタリー
とコメントしています。
主人公・櫂直を演じる菅田将暉さんは、
誰もが知っている戦艦「大和」から見えてくる日本人の性と数学から浮き出てくる果てしない愚かさに、僕はロマンを感じました。
そのスケールは非常に映画らしく、そして夢と現実に生きる僕ら現代人に突き刺さる題材だと思います。
今やらなければならない作品だと思いました。
使命感を持って臨んでいきます。
そんな緊張感の中、現場では山崎監督のニンマリ企み顔が毎日癒しです。
引用:コミック ナタリー
とコメントしています。
また、山本五十六役を演じる舘ひろしさんは、
山本五十六という大きな役をいただき、感謝の気持ちでいっぱいです。
男子ならばやはりやってみたい役だと思います。
役の為に髪を短く切ってほしいとお願いされた時も、やぶさかでなく、すごく嬉しかったです。
第二次世界大戦前の少し若い時代を演じるということで、いろいろな文献を読み直し、数々の名優が演じられてきたものと、またちょっと違う山本五十六を意識して演じました。
山崎貴監督とは是非ご一緒したいと思っており、今回、念願が叶いました。映画のリズムに合ったものを撮れるまでしっかり粘る姿は、勉強になりましたし、久しぶりに映画の現場らしい現場を見た気がして楽しかったです。
撮影で特に印象に残っているのは、映画のクライマックス、海軍のトップ陣が戦艦大和をかけてぶつかる合う大会議のシーン。
菅田将暉くんは、数学的な長いセリフを機関銃のような勢いで話し、かつ、黒板に数式を書きながらそれをやってのけ、圧巻でした!
撮影のカットがかかった瞬間、思わず拍手してしまった程です。
また、この豪華なキャストの皆さんはやはり素晴らしく、会議での大舌戦は迫力がありましたね。
映画を是非、楽しみにしていてください。
引用:コミック ナタリー
と、かなり気合を入れて撮影したことが伺えます。
主人公を演じる菅田将暉さんを筆頭に、出演者全員が熱演しているので、ぜひ勢いある演技を楽しんでみてくださいね^^
あくまで史実を基盤に創作されたフィクションという点や、軍艦や大和の戦闘シーンはあまり描かれていない点、歴史や偉人好きにはもしかしたら突っ込みどころが満載かもしれない点など、世間の評判は賛否両論分かれるかもしれません。
個人的には、映画「アルキメデスの大戦」は、アニメ映画「この世界の片隅に」と同じように、直接的に戦場の悲惨さを描写せずに視点を変えて描くことによって、視聴者を楽しませたり戦争について心に訴え考えさせられる作品に仕上がっているので、夏に観る映画にピッタリだと思っています。
アルキメデスの大戦【映画】の評価や評判は?まとめ
アルキメデスの大戦!宜しくお願いします!!#完成披露試写会 #7月26日公開 pic.twitter.com/7Flbe0Bslc
— 菅田将暉 (@sudaofficial) 2019年6月26日
映画「アルキメデスの大戦」は、週刊ヤングマガジンに連載中の同名の人気漫画を実写化したもので、昭和8年(1933年)の日本とアメリカが対立が激化していた時代を舞台に、巨大戦艦・大和の製造を巡っての海軍内の謀略が描かれます。
出演者の評判は高く、特に菅田将暉さんと柄本佑さんのやりとりが高評価でした。
内容は、戦争モノというよりヒューマンドラマに近いという声が多く、楽しく観ることができたという意見が多かったです。
冒頭の戦艦大和の描写や、菅田将暉さんの迫真の演技に注目ですよ^^
映画「アルキメデスの大戦」は、2019年7月26日(金)から絶賛公開中です。