019年9月20日(金)公開の映画「アイネクライネナハトムジーク」。
2014年に発売された伊坂幸太郎さんの同名の小説が原作の映画で、佐藤役を演じる三浦春馬と、本間紗季役の多部未華子の恋を軸に、6つの出会いが巡り巡って奇跡のような瞬間を呼び起こす、10年越しのラブストーリーです。
今回は、映画「アイネクライネナハトムジーク」のタイトルの意味について見ていきましょう。
タイトルの意味を知ると、映画をより楽しめると思いますので、ぜひ参考にしてみてくださいね^^
アイネクライネナハトムジークの本来の意味は?
試写にて『アイネクライネナハトムジーク』。とても楽しめた。原作ありきだけど、大げさ過ぎない今泉監督らしい市井の人々への視線が、複雑な群像劇の隅々まで心地良く行き届いていた。これだけ多くの魅力的な演者たちが、みな同じ熱量をキープしてるって実は凄いことだと思うんです。 pic.twitter.com/rSjsfCFwSU
— 花俟良王(良い王様改め) (@goodkingsama) June 26, 2019
映画「アイネクライネナハトムジーク」のタイトルには、どのような意味があるのでしょうか?
そもそも「アイネ・クライネ・ナハトムジーク」は、ドイツ語で「Eine kleine Nachtmusik」と書き、誰でも一度は聞いたことのある有名な作曲家:ヴォルフガング・アマデウス・モーツァルトの曲の一つです。
1787年に発表された曲「アイネ・クライネ・ナハトムジーク(Eine kleine Nachtmusik)」は、基本的に第4楽章形式(本来は5楽章だと言われている)で演奏され、「第1楽章:アレグロ・ソナタ形式・ト長調 4/4拍子」、「第2楽章:ロマンツェ(アンダンテ)・三部形式・ハ長調 2/2拍子」、「第3楽章:メヌエットとトリオ(アレグレット)・ト長調 3/4拍子」、「第4楽章:ロンド(アレグロ)・ロンド形式・ト長調 2/2拍子」の順番で構成されています。
「アイネ・クライネ・ナハトムジーク(Eine kleine Nachtmusik)」は、弦楽四重奏にコントラバスを加えた弦楽五重奏で演奏されることが多く、全部で17〜20分の曲です。
そして、Eine kleine Nachtmusikの意味は、Eineは不定冠詞(英語のaと同じ意味)の女性形の主格を意味し、kleineは小さなという意味、NachtmusikはNacht(夜)とMusik(音楽)を合わせたものです。
それらを合わせると、小さな夜の音楽、つまり、小夜曲(セレナーデ)という意味になるわけです。
実際に「アイネ・クライネ・ナハトムジーク(Eine kleine Nachtmusik)」を聞くと、あーこれか!となる人が多いと思います^^
ぜひ一度聴いてみてください。
The concert programme on the 21st will be played without a conductor! It will begin with Eine Kleine Nachtmusik by Mozart published in 1827, 30 years after it was composed. Have a listen to this recording: https://t.co/xSb1PviGDG
— Oxford Concert for Peace (@OxConcert4Peace) August 26, 2019
「アイネ・クライネ・ナハトムジーク(Eine kleine Nachtmusik)」
作曲:ヴォルフガング・アマデウス・モーツァルト
構成:第4楽章形式
演奏:弦楽五重奏(ヴァイオリン2本、ヴィオラ1本、チェロ1本、コントラバス1本)
意味:小夜曲(セレナーデ)
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アイネクライネナハトムジークの映画や小説での意味は?
『#アイネクライネナハトムジーク』原作伊坂幸太郎、作画#いくえみ綾
今日はこれを見ながら椎名林檎メドレーでした。いい気分。時系列ぐちゃっと系。それがまたよろし。 pic.twitter.com/aWy2kfPAfP— べるりん (@belurin) August 26, 2019
映画「アイネクライネナハトムジーク」の原作は、「アイネクライネ」「ライトヘビー」「ドクメンタ」「ルックスライク」「メイクップ」「ナハトムジーク」と言う6つの短編小説で構成されています。
各短編で主人公が異なり、それぞれの短編で人と人との出会いが語られるという流れです。
そして、最後の「ナハトムジーク」で、今までの短編に登場した人物の繋がりや伏線が回収され、その後どうなったかが描かれるという締めくくりとなっています。
6との短編の最初の物語「アイネクライネ」で、佐藤役を演じる三浦春馬と、本間紗季役の多部未華子の出会いが描かれています。
その中で、「出会い」とは、小さく聞こえてくる夜の音楽のように、その時は何だか分からなくても後になって分かるものであると語られるシーンがあります。
出会いとは、小さく聞こえてくる夜の音楽、つまり、小夜曲(セレナーデ)のようであると原作者の伊坂幸太郎さんは考え、同じ意味を持つ楽曲「アイネ・クライネ・ナハトムジーク(Eine kleine Nachtmusik)」というタイトルを付けたのだと推測されます。
映画「アイネ・クライネ・ナハトムジーク」
タイトルの意味:小夜曲(セレナーデ)
映画としての意味:出会いとは、小さく聞こえてくる夜の音楽のように、その時は何だか分からなくても後になって分かるものであるということ。
この映画は、誰にでも起こりえる普通の出会いを、色んな視点から描いています。
“出会い”は常に身近に存在していて、その出会いはどこかで巡り巡って繋がっているということを教えてくれる作品で、「”出会い”が無い、毎日が退屈だ」となげいている人にこそ見て欲しい映画です。
とんでもなく素敵な出会いがあるわけでも、非日常なことが起こる映画ではありませんが、見終わった後、なにもないと思って過ごしていた毎日を、明るく前向きに過ごせるようになれるかもしれませんよ。
ぜひ、「アイネクライネナハトムジーク」の意味を感じながら見てみてくださいね^^
まとめ
映画『アイネクライネナハトムジーク』予告編 伊坂幸太郎と斉藤和義の交流から生まれた名作を三浦春馬主演で映画化 https://t.co/OhIWGdFmkv @YouTubeより
— empty (@sobessee) August 27, 2019
「アイネクライネナハトムジーク」は、モーツァルトの作曲した曲のタイトルでもあり、小夜曲(セレナーデ)という意味を持っています。
そして、「出会いとは、小さく聞こえてくる夜の音楽(小夜曲)のように、その時は何だか分からなくても後になって分かるものであるということ」という意味を込めて、伊坂幸太郎さんが名付けたのだと推測されます。
佐藤役を演じる三浦春馬と、本間紗季役の多部未華子の出会いを軸に描かれる、人と人との出会いが繋ぐ奇跡のようなラブストーリーを、ぜひ劇場でご覧ください^^
映画「アイネクライネナハトムジーク」は、2019年9月20日(金)公開です。