1937年に公開された世界初の長編アニメーション映画「白雪姫」は、ディズニーの長編映画の第1作目であり、世界初のカラー長編アニメーション映画というディズニーにとって重要な記念すべき作品。
今でも見劣りすることのない、滑らかで質の高い動きのアニメーションに、公開当時「白雪姫」を見た人の多くが驚愕したそうです。
誰もが聞いたことのある挿入歌の「いつか王子様が」や、七人の小人のマーチ「ハイ・ホー」など、楽曲を含めて今もなお愛される不朽の名作です。
そんな映画「白雪姫」ですが、悪役の女王(魔女)は最後どうなったのか覚えていますか?
今回は、女王(魔女)の最後や、本名について紹介します。
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白雪姫【映画】女王(魔女)とは?
女王(魔女)とは、映画「白雪姫」に登場するディズニー・ヴィランズと呼ばれる悪役の一人で、大きな黒いマントに金の王冠、そして青紫色の衣装を身にまとった姿が特徴です。
ディズニーに登場するヴィラン(悪役)の中で、初めて言葉を発したヴィラン(悪役)としても知られ、実写を含むアメリカの映画の歴史上、最も偉大な悪役の10位にランクインしたこともある名悪役です。
映画「白雪姫」を語るには欠かすことができない名キャラクター、女王(魔女)のプロフィールを見ていきましょう^^
映画「白雪姫」アニメ版女王(魔女)の簡単なプロフィール
Breaking: Judge Jeanine Pirro to be replaced by Wicked Queen in Fox Disney merger. pic.twitter.com/SZ2Mq2pN7S
— Chuck Groundhog (@only_si_chuck) 2019年3月20日
名前:女王(魔女)
アニメ版 英語版声優:ルシル・ラ・ヴァーン
日本語版声優:北林谷栄(1958年公開版)、里見京子(1980年公開版)
白雪姫の継母。
見た目の美しさにとにかく執着していて、自分が世界一美しいと思っている。
傲慢で冷酷かつ残虐な性格で、自分以外の美しい人が許せない。
薬品を調合して魔女に変身したり、毒リンゴを作るなど、化学の知識が豊富。
大きな黒いマントに金の王冠、そして耳まで覆う青紫色の衣装が特徴。
女王(魔女)は、自分の美貌が世界一だと思っていて、魔法の鏡が白雪姫が世界で一番美しいと言ったことに腹を立て、白雪姫を亡き者にしようと画策します。
ディズニーに登場するヴィランズ(悪役達)のどのキャラクターよりも美しさに執着していて、そのためなら全力で親族である白雪姫を始末しようとする心が醜く恐ろしい悪人です。
女王(魔女)が人気の秘密は、自分の美に対して自信が無く、魔法の鏡という他者を通してしか自分の美しさを実感することができないところに共感する女性が多いからだと思います。
金色の王冠に独特の衣装、「鏡よ鏡…」というセリフがあまりにも有名で、映画「白雪姫」を観たことが無い人でもディズニーのテーマパークなどで見たことがあるのではないでしょうか。
1937年という古い作品だけあって、ディズニーのどのヴィラン(悪役)よりも動きや表情に怖い印象を持つかもしれません。
特に、嫌っていたはずの醜く年をとった老婆に変貌した後の表情や動き、笑い声に注目してみてください。
魔法の鏡や、おどろおどろしい雰囲気、毒リンゴを作る過程もとても恐ろしいです。
東京ディズニーランドのアトラクション「白雪姫と七人のこびと」をお化け屋敷として制作したのも納得の怖さですよ^^
白雪姫【映画】女王(魔女)の最後
突然ですが、僕は「魔女」が大好きです。特に白雪姫のお妃様のような美しく強く野心家で邪悪な怖い魔女が子供の頃から好き。そこで自己満足で僕の好きなスクリーンの中の怪しく魅力的な魔女を紹介します。 pic.twitter.com/B9rH9E86xJ
— merci*olive @ 🇨🇦 (@5_5_cherryjam) 2016年5月2日
それでは、女王(魔女)がどういう最後を遂げたのか紹介していきますね。
女王(魔女)の最後(アニメ版)
ある城に、王女の白雪姫と継母である女王が住んでいて、女王は、魔法の鏡に「世界で一番美しいのは誰?」と聞くのが日課になっていました。
その魔法の鏡が、世界で一番美しいのは白雪姫だと答えたことで、怒った女王は白雪姫を亡き者にしようと画策します。
まず、手下の狩人に、白雪姫を亡き者にして心臓を持ち帰るように命じます。
しかし、哀れに思った狩人は、白雪姫を城から逃がし、命令に背き豚の心臓を持ち帰ってきました。
女王は、自らの手で白雪姫を亡き者にしようと、老婆に化け、毒リンゴを制作して、白雪姫の元へと向かいます。
その頃、森に逃げた白雪姫は、七人の小人(先生・おこりんぼ・ごきげん・ねぼすけ・てれすけ・くしゃみ・おとぼけ)の住む家にたどり着き、仲良くなって楽しい一夜を過ごすことに…。
翌朝、七人の小人が仕事に出た後、老婆に変身した女王は、白雪姫のいる七人の小人の家に言葉巧みに入り込みました。
女王は、白雪姫を騙して毒リンゴを食べさせ、永遠の眠りにつかせることに成功。
しかし、白雪姫の危機を察知した七人の小人がシカに乗って帰ってきたため、女王は一目散に逃げました。
大雨に風が吹き荒れる中、棍棒を持って執拗に追いかけてくる七人の小人。
一生懸命に逃げる女王は、ついに崖の端まで追い詰められてしまいます。
女王は、七人の小人を退治するために、近くの大きな石を転がり落とそうとがんばりますが、雷が足元に落ちてきて、崖の端の岩ごと崖下に転落してしまいました。
ということで、女王(魔女)の最後は、
崖に追い詰められたのち、雷が落ちてきて岩ごと転落する
でした。
ちなみに、映画「白雪姫」には、色んな種類の鳥が重要な場面でたびたび登場しています。
その鳥には意味があって、白雪姫が王子と初めて出会うシーンに登場する白い鳩は「愛の象徴」を意味しています。
また、森に逃げ込んだ白雪姫が、不安や恐怖のあまり思わず泣き崩れるシーンに登場する青い鳥は「幸福や希望」の意味合いが。
そして、女王が老婆に化けて、白雪姫のいる七人の小人の家に向かうシーンや、転落するシーンに登場するハゲタカは「死」を意味しています。
これにより物語の途中から、ハゲタカが女王の死を暗示していたことがわかるのです。
ぜひ映画「白雪姫」を見直す際には、鳥の存在や女王の怖い表情や動きに注目してみてくださいね^^
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— LocomotionExpression (@1caseycolette) 2013年2月12日
現在はだいぶ流れが変わってきましたが、昔のディズニー映画は、善を勧め悪を懲らしめる「勧善懲悪」の内容が多かったため、ヴィランズ(悪役)が完全に亡くなってしまう流れが主流でした。
「白雪姫」「眠れる森の美女」「ライオンキング」「美女と野獣」「ターザン」など、有名なディズニーアニメ映画のヴィランズ(悪役)の最後は、目を覆うような悲惨な結末を迎えています。
2004年公開の人気の映画「Mr.インクレディブル」も、アメリカではPG指定(親の了承が必要)の作品に指定されるほど、悪役が悲惨な亡くなり方をしてしまいます。
現在ではそういった描写はかなり少なくなり、例えば、アニメ映画「眠れる森の美女」は実写版「マレフィセント」としてリメイクされ、共感できる素敵なヴィランズ(悪役)に変貌していました。
映画「塔の上のラプンツェル」を最後に、ディズニーのアニメ映画では悲惨な亡くなり方は無くなったので、安心して子供だけでも鑑賞することができますよ^^
こうして悲惨な最後を遂げた女王ですが、実は、通り名や本名が存在しています。
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白雪姫【映画】女王(魔女)の本名や通り名は?
December 21, 1937 This Diva 1st came on the scene #Queen #Grimhilde #SnowWhite #Boss #DisneyVillains #disney pic.twitter.com/ZyQpbY6bej
— zeɴ αl ɢнυl🏹 (@ZenJustice) 2014年12月21日
ディズニーのアニメ映画「白雪姫」の悪役である女王(魔女)は、特に固有名詞はつけられていないのですが、英語版で本名が公開されています。
女王(魔女)の本名は、
QUEEN GRIMHILDE(クイーン・グリムヒルド)
この名前は、QUEEN(クイーン)が女王、GRIM(グリム)が残忍・冷酷、HILDE(ヒルド)は隠すという、残忍さを隠している女王という意味です。
まさにヴィラン(敵役)に相応しい名前であり、女王本人の性格をよく表しています。
映画の中で、女王は残忍さを全然隠していないと思われるかもしれませんが、魔法の鏡が白雪姫を一番美しいというまでの14年間は、少なくとも二人は一緒に生活しており、こき使われている白雪姫の描写はあるものの、白雪姫は化粧もしっかりしていて髪も整っており、特に痩せ細ってもいないため、何不自由ない生活はしていたものと思われます。
そういう意味では、女王は白雪姫に嫉妬しながら残虐さを隠していたと考えられるのではないでしょうか。
また、女王には通り名があり、
女王の姿の時:WICKED・QUEEN(邪悪な女王)
老婆の姿の時:WICKED・WITCH(邪悪な魔女)
と呼ばれています。
ディズニーのテーマパークなどで、女王のキャラクターグッズなどを探す際は、この通り名で探すと出てきますよ^^
少し前までは、WICKED・QUEEN(邪悪な女王)ではなく、EVIL・QUEEN(悪の女王)と呼ばれていましたが、女王と魔女が同一人物ということがわかるように、どちらもWICKED(邪悪な)に統一されたそうです。
まとめ
Magic Mirror, on the wall, who is the fairest one of all? -Lucille La Verne as the Queen/Witch in Snow White and the Seven Dwarfs #classicmovies #Disney https://t.co/WOC4Cnlqtc pic.twitter.com/TCeh8VFXn4
— Classic Movie Hub (@ClassicMovieHub) 2018年11月7日
映画「白雪姫」に登場する女王(魔女)は、美しさに執着し、自分以外の美しい人が許せない、身勝手で残忍で手段を選ばないヴィラン(敵役)として描かれています。
ですが、徹底して悪党であり、白雪姫と王子の味気ない出会いと恋を引き立ててくれる「白雪姫」を語る上ではなくてはならない存在です。
女王が老婆に変身した時の怖さだけでなく、「いつか王子様が」や「ハイ・ホー」などの楽曲に、たびたび登場する鳥にも注目してみてくださいね^^
まだ公開日は未定ですが、ディズニーによる実写化も予定されていて、新たに白雪姫の妹ローズ・レッドが登場し、彼女が七人の小人と協力して白雪姫を助けに行くという物語に再構築されるそうなので、ぜひ公開前に映画「白雪姫」で予習してみてください^^
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